エンドラン

  • 超短編 2,077文字
  • ジョーク
  • 2017年11月11日 02時台

  • 著者: 秋水

  • ※大人気(?)お笑い芸人「ワギナイ」のコントという設定(実在しません。{芸名としてセーフですよね?})


    柏木(柏)「8回裏、ツーアウト。ランナー1塁、ノーストライクツーボールの場面、お前なら如何する?」

    真名井(真)「状況にも、寄りますよね。ちなみに、此れは私が打者として立っているという前提ですか?」

    柏「当然だ。そして、お前のステータスは打率1割前後。」

    真「ひっく!」

    柏「しかし、得点圏にランナーが居る場合やここぞ!という場面では打ってくれるので頼もしい8番だ。」

    真「なるほど。つまりは打点乞食のイイとこ取りという奴ですね。」

    柏「ですね、じゃねーよ。あく答えろ。」

    真「普通に考えればエンドランだけどなー・・・。」

    柏「おせえよ。何もたついてんだよ。」

    真「うーん、待ってね。今脳内シミュしてるから・・・。」

    柏「脳内でする必要ねえよ。俺が実況してやる。」

    ーー実況:柏木
      打者:真名井

    <8回裏> 

    柏「さて!今宵もマダムニズームスタジアムは超満員だあ!!2階席の皆盛り上がってるか嗚呼唖!!!」

    二階席の客(vc.柏)「ウワアアアア嗚呼嗚呼嗚呼嗚呼!!!」

    柏「おやおや、どうやらランナーが一塁に進出した模様ですわ嗚呼嗚呼!」

    二階席の客(柏)「ウワアアアア嗚呼嗚呼嗚呼嗚呼!!!」

    柏「おっと此処で、チャンスに強い8番真名井だあ!!名字が珍しいぞお!」

    真「よーし!うつぞー!」

    ミット(柏)「バシーン!!」

    審判(柏)「ボォッ!!」

    真「ちょ・・・。」

    柏「ややランナー警戒気味だったのでしょうか。エースの金剛、制球が乱れましたねえ。」

    解説(柏)「そうですねえ、金剛は昔からクイックが苦手なんですよ。此処は1つ揺さぶりをかけるのもいいかもしれませんねえ。」

    一塁ランナー(柏)「リィーリィー!!」

    柏「なるほどお!!おっと、1塁ランナー其れに気が付いたのか、大胆にリードをとりはじめたあ!揺さぶっているう!!!」

    柏「金剛のアソコを大胆に揺さぶり始めたあ!!此れには金剛も、驚きを隠せない様子ですね。はやく牽制すればいいと思うんですがね。」

    解説(柏)「いや、そういう訳にもいかないんですよ。何故なら、金剛は昔から牽制が苦手ですからね。ここは1つ盗塁してしまうのもありかもしれません。」

    1塁ランナー(柏)「リィーリィー!!」

    真「えっと・・・俺・・・」

    ミット(柏)「バシーン!」

    審判(柏)「ボォ!!」

    柏「おっと、ボールツー。大胆に揺さぶられた金剛のアソコが言うことをきかなくなっているのかあ!?!?」

    二階席の客(柏)「ヒューヒューヒュー!!!!」

    柏「此処は1つ、試合が動きそうですね・・・。」

    柏「バッターの真名井に今どのように動こうとしているのか訪ねたいと思います。」

    タッタッタ・・・。

    柏「次は、どんな策をお考えでしょうか!?!?」

    真「ぃや、おせえわ!お前を待つ間に3振とられたわ!」

    柏「あちゃー・・・金剛おまえ、空気読めよ。」

    金剛(真)「う、うん、いや、俺のアソコ言うこと聞かなくてさ・・・。」

    一塁ランナー(柏)「っへ、すまねえな。揺さぶるの大得意なんだよ俺。へへ」

    金剛(真)「・・・んまぁ、良かったぜ。」

    一塁ランナー(柏)「・・・へへ。」

    真「いやいや、なに始めてんだよ!」

    一塁ランナー(柏)「(打席が)終わった奴に言われたくねえよ!!さっさとベンチ戻れ!」

    真「味方も当たり強すぎない???」

    二階席の客(柏)「かーえーれ!!!かーえーれ!!!」

    真「うるせえよ!!」

    ーーー

    柏「それでどうだった?」

    真「ぃや、わかんねえよ!!!」

    柏「まぁ、そうだよな。場合によりけりだもんな。結局の所、采配決めるのは監督だしな。」

    真「え、何お前がまとめようとしてんの?」

    柏「まさか、真名井わが〇まハイスペックなのか?その打率で?わがままテイスペックはチームの癌だぞ」

    真「さらっと、R18のゲーム名だしてんじゃねえよ!そういうことじゃねえよ!」

    柏「だって、昨日やったばっかりだもん。」

    真「やってられるか!もうええわ!どうも」

    柏「・・・いや、その終わり方は古典的すぎるだろ。セオリー通りに漫才すれば良いってもんじゃねえぞ。」

    真「・・じゃあ、8回裏2アウト、ランナー1塁、ノーストライク、ツーボールお前此の状況で何するんだよ。」

    柏「エンドラン・・・かな?」

    真「だろ?セオリーに進めるのが無難なんだよ。」

    柏「いや野球にセオリーなんかねえよ。実際に野球始めれば答えが分るだろ。脳内シミュしてみるわ。」

    真「脳内ですることないだろ。俺が実況してやるわ。」

    ーーー実況 真名井
       バッター 柏木

    真「さて!今宵も筑波お笑いホールは超満員だあ!!1列2列と可愛い子が続いてるねえ!!!」

    1列2列の女の子「きゃああああ嗚呼嗚呼!!!」

    真「3列4列の男性の方も盛り上がってますか!?!?!?」

    3列4列の男性の方「うおおおお嗚呼嗚呼嗚呼!!!」

    真「あとは、まぁいいや。」

    会場 「\\\どっ!///」

    真「では、此処でバッター柏木の登場です!!」

    柏「よ~し!打つぞ~・・・ってなんでやねん!」

    柏「もうええわ!!!」

    ワギナイ「どうもありがとうございました~」









     






    【投稿者: 秋水】

    あとがき

    正直な話、良いできだと自分は感じています。
    脳内シミュしてる限りでは、大成功間違いなしです。

    P.S. そんなことありませんでした汗
    深夜テンション恐るべしですね・・・汗

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