浄土ヶ浜

  • 超短編 308文字
  • 日常
  • 2020年03月13日 22時台

  • 著者: ちくたく
  •  神様になってしまった、くじ引きで。正確に言えば、海にたゆたう存在になってしまった、わかりやすく言えば。
     
     さて、そうして、神様になれば会議に参加する。当然参加者はみんな神様だ。面倒だが規約に定められているので仕方がない。神様たちもだらだらと会議室に集まってくる。わたしはたゆたっているのでうまいとこ会議に参加できるか不安だったが、なんと上手に運んでくれた、海が。
     海のことはきらいになれない、だって、綺麗だから。

     たゆたうわたしをみんなが通り過ぎていく。記憶は少しだけ忘れられていて、でも、仕方がない、もう赤ちゃんが小学生の時間だ。それでも、神様となったわたしたちのことは忘れないで欲しい、わたしたちもきっとうまくなるから。

    【投稿者: ちくたく】

    あとがき

    3.11

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    コメント一覧 

    1. 1.

      20: なかまくら

      たゆたう、という言葉の意味の奥がぐあっと広げられた感じがしました。