まるで恋愛のような恋愛が終わる。あたしはあなたに電話する。そうするとあなたは今すぐここに来てくれることを知っている。「雨だけど、そこに行く」 、そうあなたは言ったので、あたしは安心してここにいる。
やがてあなたがやってくる。あなたは傘をさしている。当たり前だ、だって雨なのだから。あたしは恋愛の女王さまで失恋だ。だからあなたはあたしを馬鹿にして傘を差し出す。とてもちいさなハンカチをあたしの頬に当ててくれる。夜は身近だが、あなたは遠い。そしてあたしのあなたに対する心も遠いのだ。でもあたしはずるいので、あなたを抱きしめる。それはあたしが気持ちよくなりたいから。あなたもあたしをぎゅっとする。すごくありがとうと思う。すごくあなたがいてくれて嬉しい。ほんとうに嬉しいという気持ちは嘘ではないけど、あたしは恋愛の女王さまで失恋になんて負けるわけはない。
あとがき
年の瀬ですね、寄れてないので大変失礼ですが、書き物再開したいです。
コメント一覧
ちくたくさんこんばんは。すっかり年の瀬ですね。私も仕事の合間に書きたいです。
小悪魔の話でしょうか、なんていう距離感でしょう。恋って難しい。
「あなた」は女王が失恋に負けてくれることを望みながら
でも女王様が負けた日には、彼女の元から去ってしまいそうな感じがしました。
ちくたくさんお久しぶりです。ちくたくさんの作品をまた読めてうれしいです。
ご一読頂きありがとうございます。
>ヒヒヒさん
若くもないので、なかなかカクヨムの体力がなくて困ってます。大好きなSFの最終シーズンがでたというのに読めなかったり。
実話ではないですが、ちょっとだけ学生時代のおもいでです。
>howameさん
お久しぶりです。なかなか、書く時間やサイトを見る時間がないのに、読んでいただいてありがとうございます。書きかけのミステリを正月休みで気合いで仕上げようと思っていますので、気が向けば読んでみてください。アップされないときはなにもかも忘れてください〜。