泡沫と彼

  • 超短編 453文字
  • 三題噺
  • 2018年09月02日 00時台

  • 著者: 1: 9: けにお21
  • 息子は中3になり、もうすぐ高校生になる。

    これでもわたしは、愛情いっぱいに育ててきたつもりである。

    この十数年、私は女を捨て、他にもいろいろと捨て、ただ母として生きて生きた。

    例えば、寝る間を惜しみ、オシャレを惜しみ、息子の健やかなる育成に、全てを注ぎ込んだ。

    編み物をしたり、洋裁をしたり、子供に体質の改善を研究したりと。

    わたしは、とにかく、子に愛情を注ぐことこそが、子の健やかなる成長につながるものと信じて、頑張ってきた。

    ここまで書くと、この話は、愛情を注いだわりに、息子はグレてしまった。ような話に展開することを期待されるかもしれない。

    残念ながら、確かなる愛情を注いだ息子は真っすぐ育成して、誰もがうらやむような青春を迎えている。

    そうそう。

    子と言うものは、愛情を注げば注ぐほど、光り輝くものなのだ。

    問題なのはわたしである。

    自己満足ながら、自分を犠牲にしてまで、子を立派に育て上げたのだ。

    もう、許して!!


    自分の人生は何?

    もし、彼を愛して、自分に【罪悪感】を感じているなら、泡沫でもいいから、愛を信じて死にたい。

    【投稿者: 1: 9: けにお21】

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    コメント一覧 

    1. 1.

      1: 9: けにお21

      うわああ、何書いたのか、まったく覚えてないw

      俺は、何書いてるんだ。

      茶屋さんと、チャットで遊んでいた気がする。

      ほとんど無意識で本作を作った。


    2. 2.

      1: 3: ヒヒヒ

      けにおさんこんばんは。けにおさんの無意識がつくりだしたお話ですか。
      「自分の人生は何だろう」って考えている人は結構いて
      その一類型が「子に命を懸けた親」だったりするんじゃないかなぁ。

      そういう類型をたくさん集めたら、オムニバス掌編を作れたりするかも。


    3. 3.

      1: 9: けにお21

      おおお、コメントありがとうございます。

      友達から聞いた話によると、女ってのも、結構大変らしいんだ。

      その友達のケースで言えば、結婚し子供が出来ると、妊娠、出産、育児、家事、仕事、と目まぐるしい毎日を送るそうで、ほとんど自分の時間が無いらしい。

      気がつくとおばさんになっていて、私の人生って、なんだったんだろう?ってなるそうだ。

      彼女からそんな話を聞いた後だったので、無意識ながら、本作が産まれたのかも?

      自分の人生ってのを、テーマにした短編集も面白いかもですねー