時代は20世紀
色とり取りなネオンが彩めく不夜城
バブル期と呼ばれる時代があった
今で言うダブルワークで
深夜仕事明けのボーイがパブに立ち寄る。
グランドピアノに基地の街 摩天楼の夜景が映える
AM 3:98
空きそうなロックグラスに
ビデオディスク薔薇の画面が
琥珀色のそれ
ロックアイスに拡散する
消したばかり…
また一本
ソブラニーの煙草に火を付ける
「カラン♪」
マスターが…も一つ
バカラグラスをそっと置く
「あちらのお客様からです」
真紅のドレスと白いスーツ
若様だ… お得意様
さっきのグラスの麦茶を
胃に流しこみ
バカラのグラスをあげて
深々と会釈した
若様、俺のグラスまで目を配る
出来る男には
真紅のルージュがお似合いだ
マスターに
今日のお連れさん何時もに増して…妖艶
と…伝えて戴いた
+++
おっ… ロックったって brandy じゃ
無いんだぜ
そう
酒はもう卒業したんだ
俺…
+++
真夜中の晩酌は…麦茶?
鉄工所
あとがき
ご無沙汰しています
今年の夏は暑さで創作能力が 「0 」でした。
そのせいかリメイク頼りで恐縮なのですが、
昭和テイストでお茶を濁します…
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