映画予告

  • 超短編 416文字
  • ジョーク
  • 2018年08月08日 10時台

  • 著者: 3: 寄り道
  • 夏の音が聞こえた。

    それは

    蝉の声でもなければ

    花火が打ち上がる音でもない。

    僕は、この夏、初めて恋が落ちる音を耳にした。

    それは母に連れられ、おばあちゃんの家に遊びに行ったときだった。
    山の中で蝉捕りをしていたら、君を見かけ、そのときその音が聞こえた。

    でもその音は、蝉の声と同じように1週間が経つと、聞こえなくなってしまった。

    それから20年。あの時と同じ音がまた聞こえた。
    でもその音は、テレビの中で輝く女優を見た時だった。

    そしてその女優も、20年前、主人公と同じ場所で同じ音を聞いていた。

    主人公と女優を紡ぐ恋の音。

    音が紡いだ2人の先にあるのは、光か無か。

    昨年の夏、感動の渦で日本を包み込んだ『七色のファンシー』の監督と、今年のベストセラー『恋殺(こ)がれ』の著者が手を組んだ、淡く儚いミステリアスな “恋の音” をあなたの耳にお届けします。

    この音を聴いた瞬間、あなたは絶対に恋がしたくなる。

    今年の夏、上映公開!!

    出演者一同「劇場で、待ってまーす」

    【投稿者: 3: 寄り道】

    あとがき

    よくある、一般人と女優の恋愛映画です。
    その予告を考えてみました。

    今は夏でストーリーも夏にしましたが、こんな感じなら、どの季節でも当てはまると思います。


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