ほげえ、うへえ

  • 超短編 383文字
  • 日常
  • 2017年10月22日 10時台

  • 著者:1: 3: ヒヒヒ
  • 宇宙で働くことになったら、一度はこのゲームをやるべきだ。

    「ほげえ、うへえ」

    このゲームの名前は、地球出身の種族の声が元になっている。彼らは気持ち悪いものを見ると、そう言うらしい。

    やり方は簡単。なるべく出身の違う種族で集まって、互いに「自分の種族でいちばんの美形」を紹介し合う。

    3Dホログラムを見せ合うのが普通だが、動画でも写真でも構わない。どこが美しいのか、説明できるようにしておこう。

    そしてここが大事。このゲームではお世辞禁止だ。もし、目がたった二つしかない種族の写真を見せられてゾッとしたとしたら、それを正直に言おう。

    ほげえ、うへえ、と。

    宇宙では、たくさんの種族と生活することになる。触手の生えてないやつとか、皮膚が乾いていて粘膜に覆われていないやつとか。

    そう言う「気持ち悪い」種族の本音を知ること、その上で理解し合うこと、それが、「ほげえ、うへえ」の目的なのだ。

    【投稿者:1: 3: ヒヒヒ】

    あとがき

    400字で書いてみたら、こんなのできました。

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    コメント一覧 

    1. 1.

      1: 9: けにお21

      美しいか、醜いか、その判断は異なる。
      人によって、好みが異なるし、ましてや宇宙人同士であれば顕著でしょうね。

      宇宙人から見ると、目が二つしかない人間は気持ち悪いのかもですね。

      しかし一点、気持ち悪いときの表現が「ほげえ、うへえ」でよいもののか?
      その点が、いささか疑問でした。
      「きめえ」が適切な表現ではなないでしょうか。


    2. 2.

      20: なかまくら

      最初の地球人はからかわれたんでしょうねえ・・・。
      思わず突拍子のない声が出てしまうくらい、おかしな様子の宇宙人と出会ったわけですから。
      ただ、宇宙で働いてみたいものとして正直に言いますと、この物語の核心をつかみ切れていない、しっくりしない感じが・・・残ります。