AM0

  • 超短編 425文字
  • ジョーク
  • 2017年09月04日 15時台

  • 著者:退会済み
  • 「ある発明家が、人間終末時計というモノを作り出した。
    どうやらその時計は、人間の終末、滅亡までの時間を自動的に割り出してくれる代物らしい。
    0時を示す時が人類の終わりなんだとさ。
    発明された時計は、大々的に世界へと発表された。
    『この時計は世界の終焉を示すものだ』だとね。
    最初、民衆はその事を信じなかった。
    普通そうだよな、予言を示す時計なんざオカルトの類だよってな。
    でもその時、どっかの国で戦争が起きたんだ。
    すると、時計は針を進め始めた。
    民衆は時計を畏怖した。
    その後も世界の情勢は悪化していく一方。
    核実験や平和条約の崩壊、そういう“悪いこと”が起きるごとに、時計は一目盛りずつ針を進めていった。
    そうしていくうち、民衆は時計の予言を信じざるを得なくなってしまっていた。

    そして、針はとっくに0時を指し示す。
    世界は、
    『もう、おしまいだ!』
    なんて悲嘆していたよ。

    だけども、0時になっても民衆共は生き残っていた。
    それは何故か?

    だってこの時計“人間”終末時計だからね
    。」

    【投稿者: 瑪瑙 犀戀】

    あとがき

    星新一を意識して、筆を執ったというよりキーボードを打ちましたが、なかなかどうして難しい。
    挑戦は自己を成長させるものとも言いますが、はてさてどうだったのか。
    余談ですが、星新一は生涯で1000以上ものショートショートを完成させたそうですよ。本当に頭の中どうなっているんでしょうか。
    いやぁ、脳みそをお借りしたいぐらいですね。
    脳みそを借りれる社会というのも、なんだか星新一が皮肉ってくれそうな社会だとも思えますが。
    兎にも角にも初投稿です。このサイトに登録してからかなり日数経ってしまっていますが、どうぞ宜しくお願い致します。

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    コメント一覧 

    1. 1.

      1: 9: けにお21

      これは人が人でなくなる時を指し示す時計だったのかな。

      核実験や平和条約の崩壊により、人類は人でなし、になってしまった。なので、時計の針は既に0を指し示したのかな。

      そういや最近、ここらもロケットが飛んでますからね、やめてほしいですね。

      さて、本作。人間終末時計と書かれると、つい世界の終わりを示す時計に思ってしまいますよね。

      星さんの短編小説って、捻りが効いてて、ピリッと刺激的ですよね。なるほど聞くと、意識していることが分かる気がしました。


    2. 2.

      1: 鉄工所

      初めまして

      PM0
      と言うのもあるのかな?と思いました。
      余談ですが、祖父の代から文系で理系や経営もしていた星先生
      多分下書きでは 10000作ぐらいは書いているかと思っています。

      脳味噌お借りしたら相当なプリント性能でないとオーバーフローするとも想像します。

      ノンフィクション
      マイナス
      ノン
      プラス
      アルファ
      イコール
      フィクション

      こんなアルゴリズムだと
      良否は別に
      かなり書けると思います。


    3. 3.

      20: なかまくら

      人間でなくなったら、何が始まるのでしょうか・・・。
      発明家が、人間への愛を信じている人間だったんだろうなぁ、と思いました。
      発明家の思う人間というものは、綺麗すぎたのかもしれません。