多忙なご先祖さま(汗)
「老婆さんやぉ
昭夫の家は何処じゃったかの
あら、明彦でしょ〜
呆けちゃって困るジャンヌ
ジャンねじゃろ、老婆さんこそ…総天然色」
とは言え
地國ナビに脳内変換でインプットするのは、老婆さん担当
もちろん自動運転は…そう
蓮子型UFO
※
迎火を炊いた後のおもてなしとして
田舎ではスタンダードの盆提灯
元々、盆提灯は平民には高価で縁が無かったが
蝋燭の普及によってお迎えが少し格式高いものとなった。
屋根の上から竹竿で吊るしていた時代は、ご先祖様も解り易かったそうだ。
※
まあ…盥型UFOの時代
子孫の家で一杯やって、有難き お小言を一つ二つの時代だそうだった。
伝統は風化せず文明は謳歌する。
医療の進歩は超速で皆んな長生き
火星への移住も夢でない時代
団塊の世代の前か、國の人口はピークに向かった。
そして、生存率もドンドン上昇して
孫 ひ孫 玄孫 …
100人 仙人 一万人 !
最大限だと、チョットした田舎の市と同じ人口
SNSで言う 友達の友達同様のレベルとなる。
お盆の風景も
玄関に吊るした提灯から
宅内の走馬灯調の盆提灯から
仏壇の小さなLEDの法要灯になる、昨今
地國ナビに
『この先目的地付近です』
『音声案内 (セーノ) シ・ユ・ウ・リョウでぇすぅ〜!』
とツンデレに言われてもの
探すのが用意でない、まして不在票とはならんじゃろ…
深刻な話
高齢化や介護に前に、ご先祖様のお務めが破綻しているのは、沈黙の事実である。
一件辺り約25秒(移動時間込み)
テレポテーションしたとしても
玄孫まで各家庭を周ると?
正しく ヒイヒイお婆ちゃんにお爺ちゃんだだ
何れ、伝統のリストラクチャーも重要な局面を迎える。
「今度は亜希の家は … ハァハァ
何処じゃったかの
何、渡航禁止ことバンクーバー?
それは、昨年の末の祭りの話しじゃろ」
ゴクゥ
…
あぁ
老婆さんや
最早お盆は忙しくて、死にそうじゃぁぁ
←
天空の鬱@鉄工所
あとがき
「前略、ご先祖様
この時期はご多忙に事と存じます故
弊家は、お気遣い不要の
慨読スルーにてお願い申し上げ致します。
また、月夜の明るい秋の夜長で
お近くにお越しの際は、お待ちしております。
早々」
梅雨時にお墓参りに行った時
数年前から、そうお伝えしているのは
ノンフィクションである。
そうそう、この時期に現れる生物の猥らな殺生はいけません!
ご先祖様の化身の場合もあります故
コメント一覧
未来になって、いろいろなものが変化して、変わるものばかりの中で、変わらないことのいかに難しく、ときに皮肉に見えてしまうものか・・・。
火星に移住しても、ご先祖様は来てくれますでしょうか^^;
旬な題材。お盆を未来感溢れるユニークなお話に仕上げられている。
確かに、年々、日本人の平均寿命は延びているので、各子孫宅へ訪れるご先祖様は大変だ。
また、題名を、ニコニコ動画やYouTubeの題名のようにしているのが面白かった。読者を惹きつけるのはコレが旬かも。
お墓参りしているので、子孫の務めとしては十分と思われますよ。
エネルギー保存の法則と
地球環境の進化は反比例する。
いや、大宇宙からすれば安定している。
ご先祖さまの経験値はきっとAIを凌ぐでしょうから、火星どころどの銀河でもお越しになると思われます^^;
回転行燈を見ながら、ふとご先祖さまのタイムスケジュールを鑑みたのかキッカケ
いやキュウリの馬では到底間に合いませんよ、神の速さじゃないと…仏様ですが。
てな訳で SF になってしまったと言う罠でした。
こう言う釣りのタイトルは苦手ですが、線香カヲル題材は少々過食気味で…
大切なのは先祖を思う事、行事にこだわりでな気持ちにこだわって過ごしたいですね。