夢老い人

  • 超短編 500文字
  • 同タイトル
  • 2017年06月10日 08時台

  • 著者: 1: 鉄工所
  • そうさ

    あの頃だ

    夢語った突堤


    それぞれの道あったじゃんか

    泣いた夜も

    爆笑した朝もあったね


    自分の自分達のやり方で

    新しい時代開いたよね

    新しい朝も、曇りばかりじゃなかったよ


    怒りもアスファルトに刻んだ

    MAXターン

    廃船の描いた髑髏


    潮の香りと

    オイルの匂い

    夜遊び過ぎてシャワーコロンの色気


    クルマで缶蹴りやって

    埠頭で寝たり

    ワンカップをエンジンで燗つけたり


    バスケ始まったり、フリスビーなげた、キャッチボールとかさ

    ある物で遊んだね。

    彼奴は、事故で死んだとか


    またしても、悲しんだり雨降った夜

    オンナなんか面倒くせーとかさ

    親父くたばれ…ザマ〜 なんて


    波の音に消えた夜

    落ちぶれてワルだけど…免許は取れたよね

    命までは取られねぇ〜なんて根性あったね


    5年でさ Big になるなんて

    夢 語ったよな

    何でも思いつく夜、何でも出来そうな夜


    日本を動かし、動かそうと

    みんなさ、そう仲間

    それぞれの道、各々道目指して


    眩しい朝も迎えたね

    光る海、潮風は南から

    缶蹴った!


    なんて…想い起こす事がすでに

    老いの予感

    記憶だけが若いのか?


    そうだね

    甥っ子が、もうこの歳頃でそれはオイル訳だ「オイオイ」

    老いるは燃やすものでもあるぞ


    だからさ…そう

    また、缶蹴ろうぜ

    あの頃の空より高く


    鉄工所

    【投稿者: 1: 鉄工所】

    Tweet・・・ツイッターに「読みました。」をする。

    コメント一覧 

    1. 1.

      1: 鉄工所

      今更ゴメンなさい…

      リア多忙で、老い付いてなくて

      「オイオイ」


    2. 2.

      1: 9: けにお21

      童心と言うものは、良いですよね〜

      ちなみに、僕は未だに童のままです。ダメじゃんw

      夢があったあの頃。

      老いとともに夢は無くしていくもの。

      夢老い人をストレートに仕上げられていますね。

      夢は、遊び心を持ち続けることかも?と感じました。

      老いても、遊ばなくてはね〜


    3. 3.

      1: 鉄工所

      毎回、全身麻酔から目覚めると、ああ生きてたんだな〜と

      実は 死ぬまでが夢かなって?
      夢を放棄したら死んだも同じ

      童こそが生きる糧だと思っていますw

      さあ…缶蹴りますよ〜