一粒の砂

  • 超短編 160文字
  • シリーズ
  • 2017年04月22日 23時台

  • 著者: ことは

  • 砂時計がくるりと回る、細かな砂がさらさらと時を刻んで。
    その一粒一粒が舞う姿を、眼を凝らして、確と。

    最後の一粒が落ちる瞬間、すっと音は消える。
    またくるりと回す。ねぇ、朝と夜の狭間にもこんな風に、無音の瞬間ってあるのかな。でも太陽はいつも西へ西へ向かう。

    さらさらと、何度も何度も砂時計を回すの。一粒の砂の中の宇宙がみたくて。

    【投稿者: ことは】

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    コメント一覧 

    1. 1.

      ことは

      チャットの突発企画にて即興小説です(15分)
      お題は、①亀②音速③西へ④時計
      の中から、時計と西へを選びました。


    2. 2.

      1: 3: ヒヒヒ

      あぁ、砂時計が落ちる瞬間って確かに、何か静けさがあるなあと気づかされました。
      音速、というか音の扱いがとても綺麗だと感じました。


    3. 3.

      爪楊枝

      砂時計って、機能性よりもその機能美が好きだったりします。
      時の狭間の瞬間の表現がきれいだと思いました。