僕の呪い

  • 超短編 496文字
  • 恋愛
  • 2018年02月24日 19時台

  • 著者: 尾長
  • 僕の流した涙の数を
    無理に笑おうとした数を

    君に伝えたら
    少しは 今が 変わるのだろうか

    楽しい話は僕とだけしてよ
    僕はとっくに君のモノなんだ
    あとどれくらいの辛抱で君は僕のモノになる?

    時々口汚くなってしまうんだ
    けして君には言わないけれど
    誰にも伝えてないけれど

    行き場のない気持ちを誰に救ってもらえばいい?
    自分か、親友か、親か、あの子か

    好きなのかわからなくなったら
    もうそれは好きじゃないんだって
    あの子が言ってた
    なら一体僕は

    不安がってるところなんてかっこよくないだろ
    寛大で不安にならないかっこいい自分
    理想の感情は心臓に針を刺していく

    恥ずかしがるのはやめて
    強がるのをやめて
    愚直な白痴になって

    ただ毎日僕を思って眠りについてくれ
    ただ毎日僕だけに好きを口にしてくれ
    ただ毎日僕だけを僕だけを見ていて

    それが出来ないなら僕を殺して
    刺さった針を抜いて

    僕の命日には気に病んでほしいんだ
    墓前で愛と後悔を伝えてくれ
    そこに僕はもういないことを絶望して欲しいんだ

    僕のいない世界でたった1人
    たった1人の僕を思って生きていって
    僕は一生をかけて君に呪いを残すんだ

    君のことを死んでもずっと思ってる
    愛してる 愛してる 愛してる

    よくも

    よくも殺しやがったな

    【投稿者: 尾長】

    あとがき

    女々しさは男らしさなのだと、僕は思います。

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    コメント一覧 

    1. 1.

      20: なかまくら

      殺されたのは、殺された方にも原因がありそうでしたね。
      >理想の感情は心臓に針を刺していく
      の一文が言葉の選び方がいいですね。