シリウスが作ってくれたパスタにはクワガタがトッピングされていた。
私は切り株のテーブルの前で、
これはどうやって食べればいいのだろうと考える。
シリウスは当たり前のように「おいしいよ」という。
私はシリウスの胸の中に飛び込んで
こここそが私の大好きなところ。
私は薬指の指輪を外して
月に向かって投げる。
指輪は宇宙に向かって小さくなっていく。
きれい。今夜はほんと月がきれい。
この森の中にいれるのならもう何にもいらない。
あとがき
全入れはあきらめました。
コメント一覧
砂犬ですこんばんは。
クワガタをパスタに入れる恋人。わぁお。
その恋人の胸に飛び込んで、薬指の指輪を投げ捨てる彼女。わぁお。それってつまり。
この短い中で、様々な情景が浮かびました。
作者は……あれ、誰だろう。
この情景の綺麗さに
「ほ」の字です〜
スズメノテツパウです。
なんか、綺麗な言葉を使ってますし、綺麗な風にまとめてますが、なかなか「やばい夢」、タイトルに納得です。
作者さんは、howameさんかな?
女性だと思います。
それしか、分からない。
「解説のアメジストです」
「感想特化型ガーネットです」
「予想を諦めるのはやめてくださいね。さて詩的な作品ですが……」
「そうですね、しかし、やばい夢ということから、なんというかこういう見方もできませんか?」
「どのような見方でしょうか?」
「①クワガタのパスタを喰わされそうになる
②怒って、トッピングされたクワガタを持ってシリウスの胸に突き刺す
③指輪を外し、もう何もいらないと月を見ながら去っていく」
「なんてスプラッタな……」
「いささか穿った見方ですね。作者どの申し訳ない。真面目に感想を書きましょう。と言っても語感とワンシーンの描写だけなので読み取るものは少ないように感じます。ただしこの描写に込められた悪戯感この遊び心、howameさんかミチャさんではないでしょうか?」
「偽装の線が捨てられませんが、皆様次回の予想でお会いしましょう」