本当にショックだ。お前んちって意外に金持ちだったんだな。宇宙エレベーターに乗って火星移住。エレベーター代だけで家が建てられるくらい金がかかるのに、家族全員で行っちゃうんだからな。
もう地球に未練なんてないんだろう。「ネットで会えるだろ」なんて言うなよ。お前の顔なんてもう見たくもない。
お前とカラオケに行くのが好きだった。覚えてるか? 初音ミクが歌ってた「人間には物理的に歌えない(って言われてた)歌」二人で歌って殿堂入りした。あの時何千回も練習した、カラオケに入り浸って、店員さんに呆れられた。だけどまだ歌い足りないのに。一緒に歌いたい歌がたくさんあったのに。
火星は遠すぎる。こっちで飛ばした電波が、五分かけなきゃ届かないなんて、一緒に歌うなんてもう無理だ。
本当ショックだ。もう帰ってくるな、大馬鹿野郎。
あとがき
同タイトル、トップバッター頂きました。
初心に帰って超短編、そして手紙風にしてみました。
お楽しみいただければ幸いです。
コメント一覧
8月の同タイトルの火蓋を切って落としましたね!
さて本作、短文ながらにちゃんと「君が宇宙へ行く頃」になっている。
さて、主人公は何をしていたのか。
怒っていた。
手紙を認めていた。
普段の遊び仲間を失うことは、悲しく、ショックですよねー
生きる楽しみが5分1ぐらいに減る。
もし爪楊枝さんが、遠くに移住したら、悲しみを怒りに転換し、「大馬鹿野郎」とぶつけましょう!
けにおさん>感想ありがとうございます。
後1週間もないやべぇと思いながら書きました。
殴り合って喧嘩別れ。青春ですねぇ……(笑
これだとただ喧嘩売っただけになっちゃうので、返事を書いてもよかったかな、と今更ながらに思ってます。
直接会わなくては、楽しめないことが沢山あるんですよね。
どんどん遊びが狭まってしまっている気がします・・・。
同タイトル、ヤベぇ^^;タラーリ とりあえず、スタートありがとうございます~
なかまくらさんコメントありがとうございます。直接会わないと>そうなんですよ。
スマホだけのコミュニケーションってどうも苦手で、だんだん挨拶しか交わさなくなってしまいがちです。
もっと広く遊びたいですねー。
ネットで話せる、電話ができる。遠くにいても連絡手段があるにはありますが、直接会える事と比べたとき、まさに宇宙のどこかにでも行ってしまったような感覚になりますね。
同タイトルスタートありがとうございます!(書かねば…)
ミチャ寺さんコメントありがとうございます。
顔を合わせて同じ空気を共有することって大事なことなんだなぁ、と感じる今日この頃です。
同タイトル頑張ってください!
大気圏外まで宇宙エレベーターは研究中スーパースチール次第と言うのは真面目な話しで…
国が作れる程お金はかかりますが、ロケットに打ち上げ費用を考えるとコストメリットがおおいにあるそうです。
そう言えば僕の頭の中では、電波伝搬加速素粒子があるので、今度是非使って下さいね!
きっと仲直りできますよーー
鉄工所さん>ロケットの98%は燃料なわけで、それと比べると宇宙エレベーターの効率は段違い。ぜひ建造にこぎつけてほしいですね。
友情の力で高速の壁を越えられればいいんですが。コメントありがとうございます!
今ではネットがある。それでも電波では星まで遠い。
まだまだしたいことがあっても、そもそも人間が地球に帰るには五分じゃ間に合わない。移住というテーマがここまで人間関係を拗らせる可能性も充分にあるんですね。
地球に残っても不自由はしないのでしょうが、だからこそ思い出が消えないと、深く考えさせられました。
結城沙月さん>何年も会わなくても変わらず信じあえる人たちもいれば、数カ月で破たんしてしまう関係もある。
この違いって何なんだろうな、と考える今日この頃です。
人が宇宙に行くようになったら、また新しい関係性が芽生えるんでしょうね。
コメントありがとうございます!
ヒーさんいつも読みやすい。そして、面白い。
こういう未来がいつか来るんだろうな。宇宙が間近になる未来。私たちが生きている間には叶わないんでしょうけど。
キノさん>読みやすさは気を付けてるところなので
そうおっしゃっていただけて嬉しいです。
僕らの次に来る未来、どんな未来なんでしょうねぇ。感想ありがとうございます!