音楽は(を)てのひらに

  • 超短編 557文字
  • 日常

  • 著者: ちくたく
  • 砂原直実は音楽を愛していた。それは砂原直実を特に楽にしてくれるものだったからだ。じっさい楽器を弾くのも好きだったし。彼女は優しい性格だし、少し派手な見た目をしていて(それは所謂かわいいの範疇であるが)、それ故に友人関係の好きずきもあったが、繰り返すがやはり彼女は優しいので友人関係は広くて良好であった。
    でも、砂原直実の友人の若槻シオンは砂原直実を嫌っていた。若槻シオンはそういった八方美人彼女の態度にイライラしていた。しかしながらそれは、わかりやすく逆説として彼女が彼女のことを好む示唆ともなる。即ち、好き故に嫌い。
    それは二人の友情を育む。
    ところで若槻シオンは音楽を愛していた。それは若槻シオンを特に優しくしてくれるものだったからだ。じっさいいろんな音楽を聴くことが好きだったし、例えば、それはヒットチャートとか、あるいは違ったりしたんだけど、それ故に友人の好きずきもあったんだけど、そのうちに砂原直実と仲良くなった。音楽で。

    それから、

    月がやってくる。月は月がつくった木陰でのふたりの行いを知っている、そういった夢を知っている。メタファとしての存在も思いやってる。嘘つきなんて完璧に理解している。ふたりはしあわせになっていく、音楽的に丁寧に。ふたりは歌をうたう。彼女たちが好きな歌はきっとあなたたちも好きなはずだ。

    【投稿者: ちくたく】

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    コメント一覧 

    1. 1.

      参謀

       お久しぶりです。

       音楽で会うゆーりー ツンデレとかポイントですね。