「宮本、もうやめたらどうだ。こんな事をして、いったい何になる?」
「ただ手紙を受け取って欲しいだけなんです、佐々木先生。受け取ってもらえるまで、私もこの子たちもここを退きません」
「いや、分からん。どうして手渡しにこだわる?というか何故バナナの皮を敷き詰めている?どういった経緯でバナナを選んだ?」
「だって先生、見ていないところで渡したら捨てちゃうかもしれないじゃないですか」
「手渡しの理由は分かった。ちゃんと読むから安心してくれ。それで何故バナナの皮なんだ?」
「そんなこと口で言われるだけじゃ信じられません」
「俺が信用できないのか?宮本。ところで何故バナナの皮なんだ?」
「信用したい、けど、私この目でどうしても確かめないと気が済まなくて、不安が止まらないんです」
「なるほどな。分からんが分かった。そして何故バナナの皮なのかはこの際置いておこう。考えるだけ時間の無駄なようだ。
ときに宮本、授業がもうすぐ始まるんだが。そろそろいかないといけない」
「そんなこと知りません!」
「ヘイ学生!仕方がない。受けとるから通してくれ」
「ありがとう先生、私先生大好きです。大好きついでにお願いがあるのですが」
「どうした宮本」
「バナナの皮片づけるの手伝ってください」
「HAHAHAとんだ罠だ。あとで俺と一緒に職員室へと洒落込もうぜ」
コメント一覧
意味が分からないですが笑えました。ヘイ学生! 以降の考えるのを止めた感じ、好きです。
ノリと勢いがすごい! 面白いです。
でんでろさんっぽい作品? と思いつつ、天丼がそうではない感じも見せる作品でしたね。
ミチャ寺さんと言われてみれば、なるほどたしかに。
ミチャ寺さん、すみませんでした。せっかく参加していただいていたのに・・
学生と生徒のやりとりが、楽しかったです!
この面白さは、訳が分からない中に真面目さが混ざっているところの気がしました。
バナナの皮を使わしたら、右に出るものはない気がします。
この作品ではなぜ主人公の名を「宮本」にしたのか、作者の「宮本」に対するイメージが気になりました。ミチャ寺さんは「宮本」という名にどんなイメージを持ち、どんな理由で主人公をその名にしたのでしょうね?まあ、どうでもいいけど。