あるOLの会話

  • 超短編 400文字
  • 祭り

  • 著者: でんでろmk2
  • 「多良場さんってさっ、昔は凄かったんですって?」
    「羽毛やメタルのアクセサリーでイキッてたギャル時代の話?」
    「えっ? そうなの?」
    「ヤバッ! 今の内緒ね!」
    「そうじゃなくて、ウチに入ってからの話よ」
    「あー、そうなのよー。若いころは張り切ってたらしいわよー。できる仕事は無いか無いかと網膜干からびるんじゃないかってくらい目を光らせて、サービスタイムマシンガントーク、議事録の誤字を見つけて『物申す。”ぐ”は”じ”、まる。じゃないですか?』なんて意見して、給湯室では『汚れは、ようこそげてつかぁさい』とかいって、管理職はさり気なくミカンがLサイズ、そりゃ人気も出るわな」
    「へー、それで?」
    「もうさっ、人事権にも手が届くんじゃないか? なんて言われてたんだけどぉ」
    「ダメになっちゃったの?」
    「所詮、バナナの代わりはいくらでもあるってことよ」
    「今、彼女、どうしてるの?」
    「普通で花いじり」
    「なんか、まとまらない話ね」

    【投稿者: でんでろmk2】

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    コメント一覧 

    1. 1.

      howame

      こういう無茶入れが得意なのはあの方ですよね。


    2. 2.

      鉄工所

      あああー
      僕の得意なパターンをw
      やられたぁぁぁ


    3. 3.

      なかまくら

      うまく/いかない/もうすぐ始まる/ようこそ/止まらない/タイムマシン/罠/ふつうではない/考える/もうやめた/バナナの皮/殺人事件
      ・・・見つけられない!! 自然すぎる・・・。
      サービスタイムマシンガントークには笑いました。
      充電中でした。


    4. 4.

      けにお21

      でんでろmk2さん、申し訳ございませんでした。

      作品は、強引に自然にキーワードが盛り込まれていました。

      一見すると入っていないように見えて、全て入ってることに驚愕でした。

      こう言った作品を作れるのは、きっと柔らかい頭脳の持ち主ですから、でんでろさんかな?って思っていました。