うつな店員

  • 超短編 398文字
  • 祭り

  • 著者: 1: howame
  • バイトを見つけた。
    コンビニのバイトだ。初心者なのでまず4時間でいいと店長に言われた。
    客商売は自信がないけど、あれやこれや考えるのはもうやめた。

    高校生が雑誌の前でたたずんで、ケラケラ笑っている。
    何か嫌だな。俺のことを笑っているのか。

    おばさんがさっきから売り場をうろうろ歩いている。
    ありゃなんだ?万引きか?うろうろするなんてふつうではないぞ。
    そんなこと考えてたら、おばさんこっちへ向かってきた。
    クオカード3枚出してこれ使えるかと聞いてきた。
    使えますよと言って、機械に読ませたら、なんだ全部使用済みの奴だ。
    だからおばさんは嫌なんだよ。
    何か加齢臭するしなー

    やっと4時間過ぎて、次のシフトのご婦人がやってきた。
    化粧があついなー殺人事件の被害者みたいだ。
    オーデコロンきついぞ。
    加齢臭隠しているのか―

    俺もくさいのかなーさっきの客は不機嫌そうだったしな。
    さあ帰ろう。帰り道バナナの皮でころばないようにしないとな。

    【投稿者: 1: howame】

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    コメント一覧 

    1. 1.

      鉄工所

      なんかね。
      何時もの節回しを感じますよ〜


    2. 2.

      けにお21

      誰かな?

      ストーリーの中に、キーワードを盛り込みましたね。

      うーむ


    3. 3.

      なかまくら

      充電中です。
      うつな時はいろいろなことが気になるんでしょうか。それとも逆か。
      そんなにいろいろ気になっての4時間は結構きついような気がしますが、そんなものですか。
      確かに独特の節回し。


    4. 4.

      けにお21

      howameさん、申し訳ございませんでした。

      本作品について、作者がhowameとは見抜けていませんでした。

      howameさんと言えば、短文で且つメッセージ力が強い作品が多いと分析していました。

      もし当てているとしたら、短文という点、予想の消去法等で、探り当てたかもしれません。

      消去法を使わなくて、作品だけ読んで、当てることは出来なかったと思います。


    5. 5.

      howame

      この主人公は私の息子たちからヒントを得ました。コンビニに使用済のクオカードを持って行ったおばさんは私です(笑)