帰り道を月が照らしている。凛とした弓張り月だ。家まであともうすこし。私の帰る場所。友との語らいがどんなに楽しくとも時間が来れば、じゃあねと言って家路を急ぐ。今日は楽しかったかな、いやそうでもなかったか。何だかわからない想いをかかえて帰るべきところへもどる。月は静かに私を照らす。月はいつもきれいだ。
コメント一覧
読んでいるときに、夜道を急ぐ主人公の姿が見えたように思えました。少し寂しさのにじむ、素敵なお話でした。
ヒヒヒさん、コメントありがとうございます。短くて独りよがりかなと思いましたが、温かいコメントいただけてうれしいです。