次は私の番

  • 超短編 1,160文字
  • シリーズ

  • 著者: リオン
  • ~前回までのあらすじ~
     牛舎の敵を何とか倒し生き延びた麗奈。牛舎を出た部屋に残された焼け死体に貼ってあった貼り紙に、「1408 次はあんた」と書いてあった。如月が殺されたパーティー会場に足を踏み入れる麗奈。彼女はどのように生き延びる事ができるのか…。

     パスコードを解除させ、私は部屋に入った。

     ここはもしや、ビデオであった場所…。

    バタンッ!

     愛梨「楽しんでってねぇ…♪」

     もう脱出方法はわかってる。

     如月って人がビデオの中で教えてくれたんだ。


     愛梨『よーっし!ここでちょっとしたゲームといこー!』

     愛梨『っつっても蝋燭に火をつけてケーキに挿すだけだけどさ!』

     麗奈「…イカレ野郎。」

     愛梨『ちょっと麗奈~?言葉に気を付けなよ。』

     愛梨『子供が聞いてるかもしれないっしょ?どっかで。…いやまあ…、よくわかんないけど♪』

     私はビデオと同じように、行動した。

    ~数分後~

     不気味な音楽と共に、私は蝋燭を挿す。


    ドーーーンッ!

     麗奈「うぐっ…!」

     燃え出すかと思いきや、そうではなかった。

     ツマミを取らなかったから…?

    (※ちなみに、ビデオで最後に燃え出した理由は、如月が最初に樽に刺さってあったツマミを回し、アルコールが流れ出たため、燃え出した。つまり麗奈の場合は、ツマミを外さずに樽を無視して、即効パスワードの鍵へと向かった訳となる。)

     愛梨『このクソ野郎!ちゃんとくたばってなよ!』

     愛梨は激怒し、部屋に時限爆弾を作動させた。

     辺りをよく見てみると、壁が剥がれかけてる所があった。

     それを剥がし、時限爆弾を入れる。

     ……。


    ドーーーンッ!

     愛梨『~~~…!!あんたをぶっ飛ばすための爆弾なのよもおぉーーー!!』

     愛梨はさらに激怒した。

     その前にあんなビデオを残すからよ。あなたの自業自得よ。


     壁の中の先の部屋に入る。

     目の前にモニターがあった。

     麗奈「…!…冬斗?冬斗!冬斗!」

     モニターの向こうに、冬斗がいた。

     もう一人は…?

     『…冬斗は生きてる。』

     麗奈「あなたは誰…?どこにいるの…!?」

     『…俺達はその部屋出た桟橋の先ににいる。急いでくれ…。』

     すると、モニターが変わった。

     愛梨『さ~て、麗奈ぁ~…。』

     愛梨のモニターに映り変わる。

     麗奈「…あなたは何がしたいの?」

     愛梨『あんたを~…、ぶっ飛ばす!』

     愛梨『でもしばしお預けね!今はま~だ♪』

     麗奈「…あっそ…。」

     私は愛梨とはもううんざりだった。

     麗奈「いい?さっきの爆弾でネタ切れっていうなら、もう大人しく…。」

     愛梨『それは教えられないねぇ~。お楽しみがなくなっちゃうっしょ?』

    ブツンッ

     麗奈「…クソ野郎。」

     私は問いかけようとした途端に愛梨がそう告げ、電源を切られた。


     アタッシュケースの中に何か入っている…。

     麗奈「やっと見つけた…!」

     中に入っていたのは、愛梨が諒から奪ったD型被験体の頭だった。

     これでようやく血清が作れる。

     桟橋を歩き、冬斗達の元へ…。

    【投稿者: リオン】

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    コメント一覧 

    1. 1.

      なかまくら

      >『…俺達はその部屋出た桟橋の先ににいる。急いでくれ…。』
      は、ちょっとご都合主義ですねぇ。
      何故、その部屋に画面が映っているって分かるのか、また、なぜ連絡が取れるのか、
      あとは、大事なアタッシュケースを追いてっちゃダメでしょう。
      愛梨は、ちょっとアホの子みたいになっちゃってますね。完全におかしいとも言えます。
      そこにつけいるすきがあるのかな。


    2. 2.

      リオン

      なかまくらさん》
      コメントありがとうございます♪
      愛梨はこんな風にドジっぽい一面もありますwアタッシュケースを置いて逃亡した愛梨は一体何者なのか…。