「ある発明家が、人間終末時計というモノを作り出した。
どうやらその時計は、人間の終末、滅亡までの時間を自動的に割り出してくれる代物らしい。
0時を示す時が人類の終わりなんだとさ。
発明された時計は、大々的に世界へと発表された。
『この時計は世界の終焉を示すものだ』だとね。
最初、民衆はその事を信じなかった。
普通そうだよな、予言を示す時計なんざオカルトの類だよってな。
でもその時、どっかの国で戦争が起きたんだ。
すると、時計は針を進め始めた。
民衆は時計を畏怖した。
その後も世界の情勢は悪化していく一方。
核実験や平和条約の崩壊、そういう“悪いこと”が起きるごとに、時計は一目盛りずつ針を進めていった。
そうしていくうち、民衆は時計の予言を信じざるを得なくなってしまっていた。
そして、針はとっくに0時を指し示す。
世界は、
『もう、おしまいだ!』
なんて悲嘆していたよ。
だけども、0時になっても民衆共は生き残っていた。
それは何故か?
だってこの時計“人間”終末時計だからね
。」
コメント一覧
人間でなくなったら、何が始まるのでしょうか・・・。
発明家が、人間への愛を信じている人間だったんだろうなぁ、と思いました。
発明家の思う人間というものは、綺麗すぎたのかもしれません。
これは人が人でなくなる時を指し示す時計だったのかな。
核実験や平和条約の崩壊により、人類は人でなし、になってしまった。なので、時計の針は既に0を指し示したのかな。
そういや最近、ここらもロケットが飛んでますからね、やめてほしいですね。
さて、本作。人間終末時計と書かれると、つい世界の終わりを示す時計に思ってしまいますよね。
星さんの短編小説って、捻りが効いてて、ピリッと刺激的ですよね。なるほど聞くと、意識していることが分かる気がしました。
初めまして
PM0
と言うのもあるのかな?と思いました。
余談ですが、祖父の代から文系で理系や経営もしていた星先生
多分下書きでは 10000作ぐらいは書いているかと思っています。
脳味噌お借りしたら相当なプリント性能でないとオーバーフローするとも想像します。
ノンフィクション
マイナス
ノン
プラス
アルファ
イコール
フィクション
こんなアルゴリズムだと
良否は別に
かなり書けると思います。