140字小説

  • 超短編 103文字
  • 日常

  • 著者: ほみち
  •  放課後、あの子がキスするところを見た。
     呼吸することも忘れていた喉元に、フラッシュバックする苦い気持ち。
     慌てて隠れた公衆トイレで全部ぶちまけようとするけれど、隣の個室に誰かが居るから、僕は吐き出せないでいる。

    【投稿者: ほみち】

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    コメント一覧 

    1. 1.

      鉄工所

      刑事ドラマの名言を
      「吐け!吐いて楽になるんだ!!」
      …と隣で言って差し上げましょう
      (飲み会でやると良く笑われます)


    2. 2.

      けにお21

      ①好きな子がキスをしていた。
      ②思い出して、苦いものがこみ上げた。
      ③トイレ(個室)で吐こうとするが、隣に人がいるので吐けなかった。

      もし、好きな子がキスをしているのを目撃したら、ショックでしょうねー。
      学生だから若いし、頭がグルグルになりそう。
      そんな辛い経験をして、大人になっていく。
      世の中、自分の思い通りにはならないこと、諦めることを知る。

      さて、主人公への治療薬は、日にち薬(日が経てば悲しみが治まる)しかないと、思いますね。


    3. 3.

      ほみち

      なかまくらさん
      コメントありがとうございます。
      トイレって、それだけでもう人目からは離れているのに、更に個室に入っていく。人間も、自分と他人。それだけで結構離れているのに、更に各々心に秘めたものがある。マトリョーシカみたいですね。

      ヒヒヒさん
      コメントありがとうございます。
      そうなんですよ。しかも最近のトイレの電気って、人感センサーだから、長いことじっとしてるとすぐ消されてしまいます。真っ暗闇で手を振ると、センサーが感知して、また点灯した後の切なさったら┉┉って私は一体なんの話を(笑)


    4. 4.

      ほみち

      鉄工所さん
      コメントありがとうございます。
      誰か吐くとなんか空気が変な感じになりますからね。そんな風に言って貰えたら場が和みそうです(´ω`)
      ちなみに私は、なんの前触れもなく突然限界が来て、音もなく吐く、マーライオンみたいなタイプは苦手です。(皆そうでしょうけど)

      けにおさん
      コメントありがとうございます。
      短い文章ですが、読み取って頂けて嬉しいです。
      実は隣の個室でも、誰かが失恋していたりして(笑)


    5. 5.

      結城沙月

      リアリティがありますね。
      これだけの文字数の作品でうわあ、うわあと頭を抱えたくなるのはやはり現実感があるからですね。
      トイレの個室というのがまた何とも言えません……


    6. 6.

      なかまくら

      お久しぶりです、ほみちさん。
      誰も見ていないところじゃないと、そんな自分の本性みたいなものは晒せませんね。


    7. 7.

      ヒヒヒ

      ほみちさんおひさしぶりです。
      個室だから相手からは見えないのに、かえって気になるんですよね。