ここはどこ?
目を凝らすが、周りには何も見当たらない。
音も、光も、色も。
それは不思議な感覚だった。
何も見えない。何も聞こえない。そして何も感じない。
わたしはなんでここにいるの?
(あのぅ…ここは、どこですか…?)
そう言いかけて、声が出ないことに気づく。
なんで?
誰か……
そっか。思い出した。
死んだんだ、わたし。
そっかぁ。
すっと心が軽くなった気がした。
コメント一覧
初めまして
全身麻酔から覚める時
同じ様な感覚です
違うのは、誰かが話しかけてくれて
心が軽くなる感じ…
その後の頭痛で悩むのは
これまた微妙な感じです。
死んで間がないと、自分が死んだことに気が付かないものかも。
あ、わたし死んだんだ、ってなるのかな。
生きてると、いろんな悩みを抱え、重みを感じている。
死んでしまうと、悩みはなくなるし、重みは感じなくなるでしょうね。
しかしながら、例えば子供を残したまま死んでしまうと、気がかりで幽霊になってしまうかも。
子供を残したまま、ってことも忘れてしまうのかな。
そもそも、死んでもまだ意識(霊魂?)が残っていることが前提ですが。
世界では、死んでもまだ霊魂が残っていると信じている人が多いですよね。
僕もその一派です。しばらくは残って、その辺に漂っていそうな気がするのです。オカルト信者かな?
ともあれ、悔いは残したくないと思うのです。
また、映画シックスセンスを思い出しました。
あの映画はインド系の人が作ったはず。インドもそう思ってるのかも。
けにお21さん
コメントありがとうございます!
いろんな悩みも、重みも、感情のひとつさえ、感じなくなっちゃえばいいのになぁ…
なんて思う、今日このごろです。
鉄工所さん
コメントありがとうございます!
私も全身麻酔経験した時は感情や感覚がふわっとなくなってしまったような感じがしました。
意識がはっきりせずなんとも言えない心地よい虚無感のようなものを感じたのを覚えています…!
生きていると辛くて死にたい、と思うこともある世の中なのでしょうが、死んで幸福になるというのは、努力でなんともならない気がして、信じられない。だから、精一杯生きなきゃな、と思います。
なかまくらさん
コメントありがとうございます!
たしかに、生きて幸福になる努力をしなくちゃだめですよね…!
わたしも精一杯生きなきゃ…
死後の意識で、一人もいない状況。心が軽くなると言う言葉の使い方が、死んだんだわたし。そっかあ、と理解した後。死を意識して軽くなったと言うのが、死後の世界にいる人間特有の心理なのかもしれませんね。
とても面白い作品でした。
結城沙月さん
コメントありがとうございます!
もし自分が、今まで生きてきた記憶を残したまま死後の世界へ行ったら、きっと心も軽くなるような、楽になったと思えるような、そんな気がしています…!