私は部屋を出ると、他の部屋を探索した。
今のところ、バスルームだけが開いている。
何かないかとバスルームを探索してみる。
バスタブに何かないか、私は栓を抜いた。
中には、木で作られたスタチュエットが入っていた。
私はそれを手にし、バスルームを出ようとすると…。
ガチャッ
麗奈「!?…うぁっ!」
脩司「どうだ、驚いたろ?あんなもんでくたばると思ったか?」
ガレージで死んだはずの脩司が入ってきた。
しかも手には、無数の針が着いた棒を持っていた。
脩司は私の頬を離すと…。
脩司「俺達にあの子が力をくれたんだよ。そしてその力はいつも俺の中に流れてる。」
脩司「わかるだろ?俺達家族もあの子の力がもたらした。」
脩司「どういう事かと言うとな…、お前はもう死ぬんだよ!」
脩司は逃げ回る私を必死に追いかけた。
私は拾ったスタチュエットをどこに使うか、必死に逃げながら探した。
しばらく走ると、脩司から振り切れた。
ここまで来れば大丈夫だ。
前方を見ると、ライトや台やら置かれていた。
もしかして、ここでスタチュエットを…?
確かめてみた。
数分後、ようやく形を映す事ができた。
ライトに照らされた絵には、鳥の肖像が浮かび上がった。
そして、壁が開く…。
麗奈「誰がこんなものを…?」
私はそう呟いた。
壁の中の狭い道をくぐると、洋間らしき部屋に出た。
暗くてよく見えない…。
すると…。
ゴシャゴシャ…!
麗奈「…!何…!?」
壁からどす黒い黴のような物体が出てきた。
私はやむを得なく、物体を撃ち込む。
バンッ!バンッ!
頭を集中して狙うと、物体は頭を飛ばして死んだ。
地下室で物体を倒しつつ、私は探索を始めた。
そして、地下の解体室に入り、探索してみると…、
三つ目のレリーフを見つけた。
私はそれを取ろうとすると…。
麗奈「…!」
脩司「俺が家族のはずだった。だがあの子はあいつを家族にすると言い出した。それは…ダメだダメだダメだダメだ…。」
脩司「奴を見つけ出して、存分に思い知らせてやる…。」
脩司「…そのためには、お前の力がいる。」
バタンッ
突然脩司が通りかかった。
私はバレると思いレリーフを取るのを止め身を隠すと、脩司にレリーフを取られてしまった。
階段を上ると、レリーフが鎖に絡まっていた。
私はレリーフを引っ張る。
麗奈「…ん!」
思いきり引っ張ってみると、レリーフを取る事ができた。
その時…!
ガシッ
麗奈「…!?」
ドゴッ!
麗奈「うぁっ!」
突然脩司に肩を掴まれ、蹴り落とされてしまった。
脩司「お前はもう逃げられないんだ!」
私はやむを得なく、脩司にハンドガンを何発も撃ち込んだ。
バンッ!バンッ!
ある程度撃つと脩司は怯み、脩司の肩から気味の悪い物体が浮かび上がった。
あそこが弱点だと思い込み、ハンドガンやらナイフやらで攻撃を続けた。
そして脩司が立ち上がると、笑いながら向こうへ行ってしまった。
彼がしようとしていたのは…。
ガチャガチャガチャ…
脩司「どうだ、イカすだろ?」
麗奈「ちょっと、正気!?」
脩司の両手には、ハサミ型のチェーンソーだった。
金網を取り外し、そこからチェーンソーを持ち出したのだ。
金網の向こうにあった台をよく見ると、もう一つチェーンソーが残されていた。
私も取りに行く…!
脩司「そうだお嬢ちゃん、それでいいんだ。」
チェーンソーの扱いは慣れてないが、これなら今度こそ彼を倒せるはず。
やむを得なくチェーンソーで脩司を切り付けた。
ヴイィィィィインッ!!
チェーンソーの音が鳴り響く。
彼をチェーンソーを切り付けても、まったく倒れない。
こいつ、一体何者なの…?
ある程度切り付けると、彼の肩からまた物体が浮かび上がる。
私はその物体をチェーンソーを思いきり突き攻撃をした。
物体から血のような液体がどんどん出てくる。
脩司「もう許さんぞ!!」
脩司は激怒し、私を切り付けようとした。
そして、長い戦いが続く…。
再び物体が浮かび上がると、私はもう一度突き刺した。
トドメを刺す…!
脩司「お前はここで死ぬんだ…!」
グシャアッ!
脩司はそう言うと、彼の上半身が弾き散らされた。
下半身はまだ動いているが、しばらくすると、下半身は倒れた。
麗奈「ねえ、お願いだから、もう二度と起き上がらないで。」
私は倒れた脩司の下半身にそう告げた。
私は塞がれていた扉にあった閂をチェーンソーで切った。
しばらくすると詰まってしまい、力を入れると閂は外れ、同時にチェーンソーも刃が折れて壊れてしまった。
私はチェーンソーを捨てると、扉を開ける。
私はメインホールへ向かうと、さっき取ったレリーフを三つはめた。
そして、扉の鍵が開く音がした。
私は屋敷を出ると、すぐにトレーラーらしき建物へ向かった。
そして、トレーラーの中で電話が鳴る。
ガチャッ
諒(電話)『やったな。無事に出られたのはお前が初めてだ。』
そうか。今までの被害者は脱出できずに皆殺されたのか…。
それに、屋敷から脱出できたのは、私が第1の人間だけという事だった。
そうだ、メインホールで聞いた頼み事…。
麗奈「私に頼みって何?それをやれば出られるの?」
諒(電話)『ああ。よく聞いてくれ、麗奈。』
諒(電話)『俺達家族は…、身体を穢されているんだ。』
諒(電話)『この穢れが取れない限りここから出られない。冬斗も一緒だ。』
やはりそのせいで、冬斗も脩司達もおかしくなってたのか。
麗奈「治す方法があるの?」
諒(電話)『血清がいるんだ。』
諒(電話)『血清を使えば元の身体に戻れる。手遅れじゃなければだが…。』
血清…か…。
それを使えば、冬斗の暴走を止められる訳ね。
麗奈「…わかったわ。で、どこにあるの?」
諒(電話)『それがわかれば俺だってとっくに逃げてるよ。』
諒(電話)『でも母さんが旧館のどこかに隠してるはずなんだ。』
麗奈「血清を使えば、冬斗を治して帰れるのね?」
諒(電話)『ああ。そういう事だな。旧館は沼のそばだから、すぐ見付かるよ。』
麗奈「わかったわ。」
諒(電話)『…でも母さんもそこにいると思う。』
麗奈「母さん…?」
諒(電話)『気を付けろ。皆お前を探してる。』
ガチャッ
母さんとは、紗由理の事ね。
父親の脩司は死んだはずだから、私は旧館へ向かう事にした。
そして、血清を手にし、冬斗を助ける。
冬斗…、待っててね。
~脩司との対決 end~
コメント一覧
文章がグダグダでごめんなさい
けにお21さん》
コメントありがとうございます♪
父親の次は母親です。それに立ち向かう主人公・麗奈お姉ちゃんは結構冷静なお姉ちゃんなので、あまり驚かないですねw
次回はどうなるのか、お楽しみです。
不死身に近い父親をようやく倒し、次は母親と戦う気配。正気なのは主人公と諒だけ。
家族を手にかかるなんて、通常なら残酷で破産な運命だが、意外にケロリとしている主人公と、冷静な諒。とてもコミカルで、ゲーム感覚の遊びを感じました。
この雰囲気なら、悲壮感を感じず、楽しく読めますね〜
麗奈に主人公補正が働いてしまったか・・・という感じがちょっとしました。
チェーンソーとか使いこなせないですよ、私だったら^^;
あとは、修司の肩に現れる弱点のカラクリもなにか理屈があると良いなぁ、と思います。
番外編とか良かったらやってください。
なかまくらさん》
コメントありがとうございます♪
普通の人だったらあんなにチェーンソーは使いこなせないですよねw勇気がありすぎる主人公・麗奈お姉ちゃんでした。
次回は母親と戦う麗奈お姉ちゃんなのでお楽しみに♪