22時を過ぎたら

  • 超短編 194文字
  • 恋愛

  • 著者: 黒猫
  • 22時を過ぎたら階段を駆け上がる。
    なるべく音を立てないようにして君のいる教室へ。ドアのガラスから覗く。
    教室の隅っこ、頬杖をついてペンを握ったまま眠る君。
    エアコンの風が前髪を揺らす。そこから垣間見える白い肌、くるっとした睫毛、綺麗な鼻筋、小さな唇。
    そっと近ずいてその寝顔を眺める。
    この時間がずっと続けばいいだなんて思ったりして。
    名前を呼ぶ。その響きすら愛おしい。
    俺の声で目覚める君。

    おはよう

    【投稿者: 黒猫】

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    コメント一覧 

    1. 1.

      けにお21

      愛が伝わってきました。

      短文でも、ドキドキ感が出れば、それはもう恋愛小説ですね!

      確かに、寝顔さえも愛おしく感じるもの。

      夜遅くまで、頑張る塾なんだ。大変そう。