22時を過ぎたら階段を駆け上がる。
なるべく音を立てないようにして君のいる教室へ。ドアのガラスから覗く。
教室の隅っこ、頬杖をついてペンを握ったまま眠る君。
エアコンの風が前髪を揺らす。そこから垣間見える白い肌、くるっとした睫毛、綺麗な鼻筋、小さな唇。
そっと近ずいてその寝顔を眺める。
この時間がずっと続けばいいだなんて思ったりして。
名前を呼ぶ。その響きすら愛おしい。
俺の声で目覚める君。
おはよう
コメント一覧
愛が伝わってきました。
短文でも、ドキドキ感が出れば、それはもう恋愛小説ですね!
確かに、寝顔さえも愛おしく感じるもの。
夜遅くまで、頑張る塾なんだ。大変そう。