もちろん、結婚し、子供をもうけ、孫の面倒を見て、自分が築いた家族に看取られながら他界する。平凡だが暖かな生活に憧れない訳ではなかった。
しかし、私は夢への障害になる邪念として、その暖かな憧れを振り払ってきた。夢に全精力を注ぎ、夢に私の人生を賭けたのだ。
今、私は病床に伏し、私と言う幕を閉じようとしている。きっと誰にも看取られる訳ではなく、寂しい幕引きになるはずだ。
夢破れ、家族もなく、何もない。
「無駄に人生を送ったのか?」
結果論だが、夢よりも、自分の幸せために生きたほうが良かったのかもしれない。私は生き方が下手だったのかも知れない。
一生は一度きり、悔やんでも過去に戻りやり直すことは出来ない。
しかし、私は思うのだ。所詮は一人の人間として産まれ、しばらく生きて、死ぬだけのこと。
ただそれだけのことであり、大したことではない。騒ぐ程のものではない。
翌朝、この老人は息を引き取った。
その死に顔に一点の曇りもなかったと言う。
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価値観が多様化した今、「どうすれば一番いいのか」を決めることは容易ではないので
結局、「自分が満足できるかどうか」にかかっていて、
大事なのは、どうすれば満足できるのか考えること、なのかな、と思いました。
いつもは冗談めいてるけにおさんが、こんな小説をかくとグッとくるものがあります。わたしも同タイトル書こう。
☆ヒヒヒさんへ
コメントありがとうございます。
「どうすれば一番いいのか?」ではなく、「どうすれば満足できるのか?」と考えること。
客観的に自分を眺めて良し悪しではなく、主観的にどうなれば満足できるか、ですね。
なるほど、そう思います。
小説も、「良い作品を書くぞ!」と人の目を意識すると書けないが、「自分が楽しめる作品を作るぞ!」または「祭りで、他人の目を欺くぞ!」とワクワク・ニヤニヤしながら書くと、意外に書けるものですものねw
人生も同じで、自分が楽しめて・満足できる生き方を迷わず歩むことができれば、それが答えなのかもしれません。
さすがヒットメーカーヒヒヒさん、助言ありがとう!!
そのように生きていきます!
◆キノさんへ
コメントありがとうございます。
僕の基本は、日記または私小説です。
本作にも、部分的に自分を投影させました。
この先どんな道を歩もうか、考えている最中なのです。
おお、是非是非同タイトルちゃれんじしてくだされ!
自分を生きる
とても大切な事だと思いました。
此処だけの話、家庭や家族は
「オマケ」見たいなもので…
もっと大きく生きていいんだと思います。
茶屋さんへ
読んでいただき、ありがとうございます。
茶屋さんのは、死後に、宇宙へと向かう老人の夢。
僕のは、生前に、夢を追いかけ、死ぬ老人。
共通点は夢を捨てず重要視していることで、相違点は生前か、死後かの違いですね。
ルートは異なれど、共通点である、男にとってロマン(夢)は大事、ってとこは一緒。
これからも、ロマンを追いかけていきましょう!
鉄工所さんへ
読んでいただき、ありがとうございます。
此処だけの話ですねw
偏見かも知れませんが、女性は現実的です。
男性は、アホです。
僕は、男性のアホさを愛し、女の現実主義に頼って生きています。
自分の作品を投稿してから読んでいますが
少し私の作品の別のルートみたいな感じがして(勝手に思ってるだけです、すみません)
少し感慨深いです。