困った。
どうしたことか、何一つ小説のアイデアが浮かばない。筆が進まない。小説投稿が出来ない。
超短編小説会のイベントである祭りの締め切り日が差し迫っていると言うのに、どうしよう。
とは言え、私は祭りへの参加を表明してしまっている。
今更、祭り用の小説投稿が出来ません、ヤッパリ今回は参加をやめます、なんて格好が悪い事を言えるはずもなし。
ならば、もう少し、期日を先に延ばしてもらえないか?、と主催者にコッソリと頼んでみるか。
しかし、そう言った頼み事をし、期日が先延ばしになれば、私が頼み込んだ?ことがバレてしまいそうだ。
何しろ、私は、鳴かぬなら鳴くまで待とうホトドギス、と言う歌でお馴染みののんびり家さんである。
私ののんびりした性格は、世間に知られている。
つまり、主催者に泣きついて、特別に期日を先延ばしにしてもらったのが私で、遅れて投稿した小説の作者が私である事が、バレてしまうではないか?
そう、この祭りと言うイベントは、匿名で小説を投稿して、後にその作者を当てるゲームなのだ。作者が誰なのか?バレてしまっては興醒めで、台無しになる。
また、期日に間に合わせて小説を投稿した方々に対して、自分だけ特別扱いで、期日を延ばしにしてもらうだなんて、ムシが良すぎる。他の参加者の反感を買いそうだ。
また、期日を先延ばしにしても、良いアイデアが浮かばず、結局小説が作れない可能性もある。投稿出来ませんでした、ごめんなさい、になるやも知れん。
コレは皆さんに待ってもらった上に、出来なかった訳で、最悪だ。
こんな事をすれば、天下人であるワシの名声が地に落ちる。
イカン!ダメだ先延ばしなんて。
くう、こうなったら、仕方がない。
かくなる上は、禁じ手を使うしかない。
こうだ!
三月/彗星/魔女/一撃/面/白い/尾 /兎(卯またはウサギも可)
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