恋は終わった

  • 超短編 373文字
  • 日常

  • 著者: 1: howame
  • トイレは近いし、しわはよったし、歩きも遅くなったし、
    スタイルは悪くなったし、歳も歳だし、もう恋は終わりだなと
    たぬ子は思う。
    女は灰になるまで恋ができるといった人がいるというが、人によるのかな。

    周りにいる同世代の女友だちを思い浮かべてみる。
    青田さんは美人でそつがない人だけど、もう男には興味なさそうだし、
    緑川さんは私趣味悪いのよ~なんて言いいつつも、だれだれさんとライン友だちになったとか言って
    浮かれている。
    白井さんは忙しくて、へこたれていた時、
    同僚に優しい言葉かけられて、どっと緊張が解けて感動したとか言ってた。

    決めた!これからは愛で行こう。
    恋する時期は私には終わったけど、愛なら無限大だ。
    隣人愛や、人類愛、だれかれ愛したって問題なしだ。
    あの人もこの人も愛している。
    いろんな動物をかわいいと思うように、もう愛はどこにでも、
    とたぬ子は思うのであった。

    【投稿者: 1: howame】

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