ポポロンの猫

  • 超短編 462文字
  • 祭り

  • 著者: 1: howame
  •  ポポロンからメールが来た。久しぶりだった。5年ぶり? いやおととしの10月くらいにもらったのを思い出した。
    ポポロンは都会の暮らしをやめて、故郷に帰っている。故郷には友人がいっぱいいるし、何やかややりたいことがいっぱいあるらしい。
    けっこう妄想好きだから、北の国で世界征服の夢でも見ているのかもしれない。

     ポポロンは何だろう。不思議な人だ。優しいような、それでいて批判的な人で、おもてなしの上手な人だ。私も以前おもてなしを受けたことがあるし、すごく親切にされたことがあるんだけど、あまりにも自然にしてくれたので全部は思い出せない。
     
     ポポロンは今も青春してるんだよね。いつまでも魅力的な人だ。縁あって猫のミー太郎と暮らしているという。人懐こい雌猫だという。
    薪ストーブの前で膝の上に乗ったミー太郎の写真を送ってきてくれた。なんかカレンダーの中の一枚みたいだ。

     いいな、ミー太郎は。ポポロンと一緒にサンセットを見たり、アホ毛を撫でてもらったり、爪を優しく切ってもらったりしてるんだろうな。ミー太郎のようにポポロンのおもてなしを受けてみたいな。

    【投稿者: 1: howame】

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    コメント一覧 

    1. 1.

      ヒヒヒ

      猫になりたいというお話は多々あれど、猫のようにおもてなしを受けてみたいという話は
      珍しい感じがしました。そんなことを思ってしまうくらい、魅力的な人なのでしょうね
      ポポロンは。


    2. 2.

      茶屋

      <アメジスト・トリトゴメス二世>です。
      ポポロで二つ目の作品とは、偶然のかぶりなら凄い。
      キャラの心情がそっと流れていく感じが、おしゃれ。
      多分女性の作品だと思います。
      追いかけず、振り返らず、ただ思う感じがよいです。


    3. 3.

      ヒヒヒ

      にわのはにわです。
      小さくまとまった、かわいい短編ですね。
      穏やかに眠るミー太郎が目に浮かぶようで
      howameさんの作品と予想します。


    4. 4.

      けにお21

      ポポロン!
      どこかで聞いたような響きがするなあ

      さて、お話
      久しぶりに、旧友から便りがくると嬉しいですよね
      私も、たまに、サプライズで旧友に便りを送りたくなりますね。
      しかし、皆さん忙しいから、何だよ突然、ってびっくりされて、困るかなあ、ってことでナカナカ送れない

      その点、主人公とポポロンは、良い人間関係を築けていて素晴らしいね
      また、主人公はポポロンに恋心があるようですねー

      予想は、この優しい、ほんわか、したお話を作れる人
      おっと、茶でも飲みましょう


    5. 5.

      なかまくら

      立方格子です。ポポロンの魅力がたくさん伝わってきました。
      そしてタイトルがポポロンの猫。おしゃれな作品でした。
      作者さんは、うーーん。ヒヒヒさんのような気がしますが、いかがでしょうか。