ラベンダーの香りに包まれて

  • 超短編 1,108文字
  • 恋愛

  • 著者: ぴおん
  • 「ん?」
    「あぁ!」
    「ありがとう。」
    「食器洗ってくれたんだ」

    夕食後
    リビングで くつろいでいると
    彼女が何か探してる様子で入ってきた。

    「こっち来て 手 出して」

    彼女の手を両手で包み込む

    「あぁ~やっぱり・・・冷たい!」
    「ここに座って」
    「向かい合ってがいいかな?」

    「探し物はコレ?」
    「はい!ハンドクリーム塗るでしょ?」

    何で 持ってるの?って
    キョトンとしてる彼女がかわいい

    「近くにおいで!塗ってあげるから」
    「い~いからぁ~」

    ためらう彼女の手を取り

    「じゃぁ~手の甲からゆっくりクルクル~」
    「ん?オレの手のひら 温かい?」

    彼女の表情がゆるむ

    「クス。喜んでくれるとオレも嬉しい」
    「じゃぁ~リラックスして」
    「大きく深呼吸して~吸って~吐いて~」
    「肩の力抜いて~吸って~吐いて~」

    心地良いラベンダーの香りが二人を包み込む

    「この香り好き!」
    「じゃぁ~オレの指先でゆっくりマッサージするよ」
    「小指から・・・クルクルぅ~
     自分のペースで深呼吸続けて。」
    「指 痛くない?うん、続けるよ・・・。」

    気持ち良さそうな表情の彼女・・・
    見てるだけで癒されるんだよねぇ~

    「薬指クルクル~1本ずつゆっくりねぇ~」
    軽くうなずく彼女

    「中指クルクル~いつも頑張ってる手だよねぇ~」
    照れながら微笑む彼女がかわいい

    「人差し指クルクル~ありがとねぇ~」
    うつむく彼女がかわいい

    「親指はギュギュギュ!
     ほら!指先 温かくなったねぇ~」
    「二人の手のひらを絡めてギュ!クス」

    顔を上げた彼女と目が合う
    「かわいい・・・」
    唇に軽くキス・・・

    「反対の手も・・・」
    照れてる彼女がかわいい。

    「なぁ~に?ダメなの?オレがしたいのに・・・。」
    「クスクス」
    「ほら もっと近くにおいで」
    更に近づく距離 
    彼女の呼吸に変化が・・・。

    「ゆっくり・・・手の甲から・・・。」
    「ん? なんか・・・顔・・・あかいよ?」
    心を見透かされたようにソワソワする彼女

    「小指クルクル・・・ねぇ~大丈夫?」
    トロンとしはじめた彼女の表情が色っぽい。

    「薬指クルクル・・・ん?どうしたの」
    明らかに彼女の様子に変化が・・・。

    「中指クルクル・・・何か・・・変だよ?クス」
    悪戯っぽく聞いてみる

    「人差し指クルクル・・・ねぇ~もしかして・・・」
    わかっているが続ける。

    「親指・・・ギュギュギュ・・・クスクス・・・かわいい」
    「手のひら合わせてギュ!クスクス」
    「こっちに~こい!」
    急に引っ張られ胸に崩れ込む彼女を抱きしめ

    「かわいい声 出ちゃったねぇ~好きだよ。」
    「体ギュ~!!かわいい。」
    ディープなキス

    「指・・・クルクルされて気持ち良くなったの?」
    「大好きだよ!」
    「クスクス」
    「後ろからギュ~って抱きしめてぇ~」
    「ほら オレの腕の中で気持ちよくなって いいよ」
    「かわいい 大好き!」

    【投稿者: ぴおん】

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