夜を任される

  • 超短編 174文字
  • 日常

  • 著者: ちくたく
  •  不思議だ。それはとうのむかしからしられた存在で額で踊る。くるりくると、回り回って踊り続ける。新婚の夜に出現する。額の上の不思議は舞を終えるとやがて姿を変え、分散したり消失したり、変形したり融合したり、そしてからだのなかに溶ける。身体の底へ向かう。
     
     ところでとうの昔から知られていることだが、不思議はいつかの私のこどもの顔をしているのだという。
     
     笑顔の。

    【投稿者: ちくたく】

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    コメント一覧 

    1. 1.

      なかまくら

      なんとなく悲しい感じがしました。こどものころを封じ込めて大人になるのでしょうか?