男A「うちのおかんに、タイムマシーンに乗るとしたらいつの時代に行きたいかきいたんや」
男B「ほう、タイムマシーンでいつの時代に行きたいかきいた。それでいつの時代って言うたんや?」
男A「それが忘れてもうたんや」
男B「なんや、おかん、忘れたんかい」
男A「日本は日本やねん。そやから元号で言うたのはおぼえとるけど何時代言うたかさっぱりおぼえてないんや」
男B「よし、ほんならおまえのおかんが行きたい時代の元号、いっしょに考えてあげるから、おぼえとることなんか言ってみて~?」
男A「おかんが言うには現代とはちゃうんねん。ほんで、なんでも動物がえらい大切にされたり、大きなトンカチもったサムライが殿様のあだ討ちをしたらしいわ」
男B「なんや、らしいわって…あんた忠臣蔵も知らんの? 元禄時代やないか。その特徴は完全に元禄時代や」
男A「それがわからんねん」
男B「なにがわからんのよ、元禄で決まりって!」
男A「俺も元禄時代かなあ…と思ってんけどな。おかんが言うには現代でも通用する新しい発想のおもろい芸人がたくさん生まれた時代らしいわ」
男B「う~ん、ほな元禄時代とちゃうかあ。元禄時代ゆうたら、事件らしい事件はな~んも起こらんと、それは暇で暇で退屈な時代やからなあ。元禄は新しい発想なんか出てくる時代やない。落語ができたんは江戸時代やけど、はじめの方は心中ものがあったりして、お笑いやのうて芸能や。落語が僕らみたいなアホでも理解できて、腹かかえて笑えるようになったんは三平師匠からやがな。日本でおもろい芸人言うたら林家三平からやねん。昭和のそれも、戦後だいぶたってからやな…。おかん、他になんか言ってなかったあ~?」
男A「大阪の回転寿司の名前…」
男B「元禄やんか。回転寿司ゆうたら元禄寿司や。なんや、やっぱり元禄時代や」
男A「それがわからんねん」
男B「なにが…、なにがわからんのよ? 元禄時代しかないって…、他になにがあると言うのよ?」
男A「俺も元禄やないかと思っておかんに問いただしたんやけど、元禄時代やない言うんや」
男B「ほな元禄やないやろ。おかんが元禄時代やない言うんなら元禄やないわ。なんで早くそれを言ってくれないのよ」
男A「ほんでしゃあないからその後におとんにきいてみたんや」
男B「うん、それで…おとんが言うには…」
男A「プルプル、プルプルって…」
男B「なんや、そのプルプルって…?」
男A「おとんがな」
男B「おとんが…?」
男A「竹中直人に似てんねん」
男B「なんやそれ」
男A「ぷるぷる、ぷるぷる」
男B「もうええわ」
コメント一覧
誰でしょう。漫才好きな人であるのは確かですよね。ミルクボーイファンですね(笑)
とんがり帽子。
何だコレは!?面白い。
関西弁を使えるのは、関西人でしょうが。。
これは分かりませんね。
冷蔵庫でした。
コーヒー探偵なのです。相棒はチュー太郎です。
さって感想でっす。ミルクボーイなのです! このネタ使いたかった。
作者さんに嫉妬なのです。ぷるぷるします。
テンポよく流れるような会話で楽しい作品でした。
予想ですが、ここにきてちょっと悩んでます。
多分でんでろ3さんだと思います。
アノカネカラスです。漫才の勢いが楽しいですね! ミルクボーイですね!
う~~ん、えー・・・。作者さんは・・・あれ、誰だろう・・・? 保留です。